第二新卒の皆様
■ 2008/8/29
転職マーケットレポート 〜サブプライム問題と金融機関の中途採用〜
昨今のサブプライム問題の余波による外資系金融機関の人員削減の動きは、新たな損失の発表が相次いでいることからまだまだ落ち着きを見せる気配はなく、コストが高い中途採用に関しては完全に凍結(フリーズ)しているか、採用活動自体は継続しているものの、かなり絞り込んで行っている企業が目立ちます。
そのため、これまでヘッドハンターを通じて年収アップを伴う転職を果たしてきた人たちもこれまでのように容易には次の転職先が見つからない例も増えています。中には、「10社以上の面接を受けても内定がとれない」という声が聞かれるなど、これほどまでに外資系金融機関の採用環境が劣悪になったことはここ数年ありませんでした。
一方、日系の金融機関を見てみると、証券会社は今のところ概ね中途採用に消極的ですが、投信運用会社や一部の生命保険会社は、ここ最近の株式相場の低迷により投資信託や変額年金保険の販売にかげりが出るなかでも採用活動を継続している会社が多く、メガバンクや地方銀行も選考のハードルはそれなりに高いものの、優秀と思われる人材に関しては積極的に面接を行っています。
また、バランスシートが傷んでいないブティック型の運用会社やアドバイザリーファームなども、もともと少数精鋭のため採用人数に限りはあるものの、「普段なかなか出会うことのできない優秀な人材を囲い込むチャンス」と捉えて中途採用に意欲的な企業が散見されます。
聞くところによれば、アメリカのウォール街では、サブプライム問題の被害が軽微な中国やシンガポールの大手金融機関が、欧米の金融機関からリストラされた人材の採用を積極的に進めているそうで、日本でも近い将来そのような動きが出てくる可能性があり要注目です。
金融業界の場合、このような大規模な人員削減の動きは今に始まったことではありません。これまでにも何年かに一度は必ず繰り返えされているのですが、いつの場合でもしばらくすれば「人員削減をしすぎたが、最近はビジネスチャンスが増えてきたので、積極的に人員を採用したい」という流れになるのが常ですので、その意味で転職マーケットの状況は流動的と言えます。また、外資系金融機関の雇用の不安定さが改めて露呈するなか、これを機会に「年収がダウンしても雇用の継続性に不安の少ない日系金融機関で長期的に働いてゆきたい」、「これまでとは違った視点で今後のキャリアを考え直してみたい」という決断をして転職を果たされている方も大勢います。
当社には、このような環境下でも新たな求人ニーズが毎日寄せられています。私どもコンサルタントは、皆様の表面的な職務経歴にとらわれない多様な可能性のご提案を心がけておりますので、金融業界での転職を真剣にお考えの方、キャリアプランにお悩みの方は是非アーティスにお問い合わせください。


